1.非常に残念な映画である。
企画は素晴らしい。
ただ、企画と内容は比例して面白くなるわけではないということがわかっただけでも、
この映画は成功と言えるのかもしれない。
6才の少年を含め全員が12年間も撮影に関わり、子役と大人役が同じ人間でできるというところはいいのだが、
それは北の国からのように、少年時代の印象が焼き付いて、あの子が12年も経ってこんなになったんだ!
というような驚きがあるからであり、よく知らない役者が数時間で大人になったとて、何の感情も湧かず、
正直、似た顔の少年を差し替えて使ったとて変わりがないということがよくわかった。
これが、イーサン・ホークくらいの大物の少年時代から大人までというのなら、よく撮っていたなあと感心もしたかもしれないが・・・