2.《ネタバレ》 観るのもツライよ、でした。
泣けず笑えず、観終わってため息だけが出ました。
私は65才男性、山田洋次作品は好きで特に「男はつらいよ」は全作品収めたDVDボックスを購入、
「相合傘」は何度観ても泣き、笑います。
本作にも期待しました。
名だたる俳優陣、名演技(こぶ平を除く)、テンポ良く起承転結のストーリー、なぜつまらないか?
ツッコミどころ数々あれど・・・なかなか思い出せません。
それほど感情移入できなかったということです。
それでも記憶を手繰れば・・・(順不同で)
・ラストの離婚届を破るシーン・・・ああやっぱり、の予定調和感ありありだがあれだけ家族会議で積年の怨み辛みを吐露しながら
夫からの「ありがとう」のひとことでフッきれるものだろうか。
それにそもそも離婚の原因がありきたり過ぎる、いっそ「隠し子がいることを知っていた!」なら次の展開にワクワクする。
・「あざとさ」が見え隠れ。東京家族、男はつらいよのポスター、東京物語のシーン挿入、は禁じ手では。
鶴瓶の医者役も余計なサプライズ、こんな演出で笑いを取ろうとするな、と言いたい。
冒頭「名だたる俳優陣」と書いたが失礼ながら「名脇役」ばかり、野球に例えれば中距離打者はヤマほどいるが4番打者不在、
毎回安打で塁を埋めるがタイムリーが出ず結局0点、といったところ。
つくづく渥美清は偉大だったということでしょうか、残念です。