1.《ネタバレ》 ごめんなさい。僕全然ダメです。かなり期待していたのでハードルが上がりきってたせいもあるかと思います。心に突き刺さる様なシーンが無く、終始ダラっと流れるのっぺりした作品という印象です。スコセッシの描く死ってとても偽物感があるなと感じてるんですが、例えば『カジノ』のデニーロ爆死シーンなんて笑っちゃう位で好きなんです。ただ加瀬亮の斬首シーンの作り物感はちょっとダメで。アダムドライバー溺死シーンの軽さにもちょっと物足りなさを感じました。こちらと少しだけ距離感を作りながらテンポ良く見せてくれる方のスコセッシは好き(『グッドフェローズ』『ウルフオブ〜』あたり)なんですが、本作の様にこちらにグイグイ迫ってくる必要のある作品とは相性が悪い気がします。演者の中で印象に残ったのは塚本晋也。この人の出てくるシーンはどれもこちらに迫るもの感じました。窪塚洋介はオーバーアクトが持ち味だと思いますが、この作品では変な浮き方をしていた様に感じます。浅野忠信は相変わらず表情では何も語る事のできない役者でした。過大評価されている俳優の代表格だと思います。塚本晋也さんとオープニングタイトルよカッコ良さにこの点数です。