1.《ネタバレ》 文体的にも『モテキ』のバリエーションだが、森山未來の運動神経があるわけでもなく、女優や楽曲のバラエティという点でも分が悪く、
ロケーションも貧相な限り。真っ暗な屋内セットばかりで美術の見せ場も無いと来る。
単調なキスシーンを繰り返すくらいなら、『モテキ』のミュージカルや『バクマン。』のペン格闘に類するスペクタクルに
知恵を絞って欲しい。まるで突き抜けない黒猫チェイスでは全く物足りない。
哀れ、コメディ・パートもリリー・フランキーや安藤サクラらのエキセントリックな芝居に縋るしかなかったのだろう。
すべてが安普請。退行もいいところである。