1.《ネタバレ》 名探偵として1,2を争う知名度のポアロ氏であるが、実はそれほど好きなキャラクターではない。ということで、あまりにも有名なストーリーで、オチを知っちゃっているオリエント急行はスルーしたのだが、「ナイル殺人事件」は、ユスチノフ版を映画館で観ているにも関わらず、全く記憶に残っていないので、こりゃちょうどいいやということで観てきました。あ、嘘です。ほぼガル・ガドット目当てです。
ストーリーは、まあ、ミステリーなのでネタバレになるようなことはあまり書かないでおきましょう。でも、思ったよりもすっきりとした推理ではなかった感じです。最後のあれが、動かぬ証拠、といえるのか・・・
ただ、私の低評価の理由はストーリーではありません。まるでNHK大河ドラマを見ているような、全編貫く「スタジオ撮影感」がどうにも気に入りませんでした。憶測でものを言いますが、これ、情景などのカットはともかく、俳優さんを実際にエジプトに連れて行って撮影したシーンはほとんど無いんじゃないですかね?もし、そうでないとしたら、撮影と編集がまずいのでしょう。映画全体から、カイロの熱気や、肌にまとわりつく砂ぼこりのような、エジプトのイメージが全く伝わってこなかったです。でもって、こんな映画なのにクレジットには大量のVFXスタッフの名前が延々と・・・金かけるところが違うだろ。
昔は、ピラミッドが背景にあって役者が演技していれば、「エジプトでのロケ」ってことが無条件に伝わったものですが、CG技術が発達しすぎるのも善し悪しですなあ。