1.《ネタバレ》 (リンチ版の感想から続く)でもって、37年の間隔をおいて、リメイク版ですよ。
ドゥニ・ヴィルヌーヴも、なかなか難しいことにチャレンジするのが好きですなあ。
それでも、現代の感覚で、この古典を作り直してくれるのなら、果たしてどうなるか?にかなり期待感もあったんです。
おおっと!いきなりpart oneの文字が・・・連作だとは知らなかった。
まあ、それでもこの大河物語が、2,3時間では書ききらないのはわかりきっていることだから、まあ、最悪の事態は免れたのかな?とも思いました。
しかし、話が進むにつれて・・・
これ、リンチ版や原作から、特段離れた解釈や逸話があるわけでなく、ひたすら忠実な感じで進みます。
ゴム・ジャッバールの件やら、ガーニー・ハレックとの模擬戦の件やら、ハルコネン男爵が宙を舞う件やら。
映画全体のイメージも、前作と大して変わらない感じだし、実はヴィルヌーヴ監督って、リンチ版を偏愛してるんじゃないか?
ということで、途中で物語が終わってしまうこともあって、ひたすら間延びしたストーリー展開を延々見せられる、という状態です。それにかぶせて、最後にゼンデイヤが画面(客)に向かって「まだ始まったばかり」とか宣うのは、すでにギャグです。ぎょえー。
2部作か3部作か知らないけど、撮影はちゃんと終わらせているんでしょうね。さもなくば、続編の製作すら危ぶまれる興行収入になってしまうことが予想されます。とはいえ、続編公開しても、見に行くかどうかはわからないけど。