6.《ネタバレ》 スティーブン・キングが墓場の管理人やってるー、とか
KY警官が被害者宅でゆでトウモロコシを山のように食べてるー、とか
おとぼけ系の笑いを入れてなんとか作品全体のしょーもなさ・ショボさを誤魔化そうとしているのですが、見事に失敗。
猫とハーフの吸血鬼と言われましても…まったくピンとこない。なんで弱点が猫?
「そうだ!十字架や日の光は平気だけれど動物が弱点の吸血鬼って、おもしろくないか?!猫なんてどうだ!!」
と思いついてテキトーに書いたんじゃないのか、S.キング。
多数の猫が出演してますが、どの猫も個性がなく普通の猫なので意味を感じないし、怖くもない。黒猫とか効果的に使えばいいのに…と思ったが、映画で動物に演技させるのはヒジョーに大変&お金がかかるので、あきらめたのか。
みなさんケガして流血するわりには、吸血鬼は血を吸わないし。精気(エナジー)とか言って口から青いCG吸われると、インチキ臭さに拍車がかかって観るのがますますツライ…。
母と息子で近親相姦、というインモラルな設定も上滑り。息子役がいまいちというのもあるが、一番はモンスターの造詣がショボすぎるからではなかろうか。
育ちきったETみたいなモンスターじゃ、怖くないです。気持ち悪くもないし、笑えもしない、これだったら出さない方がマシ。
ストーリーも盛り上がりがなく、ホラーにもブラック・コメディにもなれなくて中途半端。
どうせなら、ヒロインからサクッと精気をもらってさっさと次の街へ移動、また獲物を見つけてサクッと…とロードムービー風にして、その途中でひょんな事から破滅への道を転がり落ちるように…等々、もっとスピーディーに展開させたが方がよかったと思うなぁ。予算の関係で無理だったのかなぁ。
なんか墓場で普通の女子であるヒロインに、きゃーとか言って反撃されて逃げられるって、吸血鬼としてどうなのか。その後で警官とヒロインに大けがさせられ、しまいには猫ちゃんにひっかかれて重傷に…って、残念すぎる。
あの程度のトラブルを収められなくてよくまあ今まで吸血鬼やって来れたもんだ、とため息出ちゃいましたよ。
まあ天才にも駄作はある。特にキングには結構ある。
間違いなくこの作品もその一つ。なので、点数はこれで精一杯。残念。