5.レイフ・ファインズは素敵だ。彼もついにハリウッドのラブコメに挑戦したんだねぇ。しかし最初にオファーされたのはヒュー・グラントだったのでは、という思いが自然にわいてくる。ヒューはこの時、米国二世議員より英国首相になることを選んだにちがいない。レイフは猟奇殺人犯役をやったあとでリフレッシュしたかったのだろう。
「プリティ・ウーマン」「ノッティングヒルの恋人」を合わせたようなこの作品、残念ながらあの二作品には遠く及ばない。真似をしているだけで自分のモノになっていない、独自のモノがまったくないのだ。まず、オープニングから約20分ほどはイライラするし、全体には洒落た演出もなく、まったく幼稚な恋愛ものです。息子がレイフにインタビューするということ自体、なんの工夫もありゃしないじゃないの。しかしジェニファー・ロペスのドレス姿はアカデミー賞授賞式などで拝見するより数倍品がよくて素敵でありました。
なんとか持ったのはレイフのお美しい姿、スタンリー・トゥッチの間のよさ。そしてちょっと疲れた感ありのボブ・ホスキンスの存在かしら。