1.映像もストーリーも、とにかく暗くて重い。
内容は70年代によく見られた、寂しい男と女の鬱屈したラブストーリーで、
感覚的には「同棲時代」や「神田川」と同じような雰囲気。
ヒロインの和由布子は、五木ひろしの奥さんらしい。
すぐに芸能界から引退してしまったので、あまり出演作がない。
他の作品は見たことがないのだが、まあまあの演技をしていたように記憶している。
ちなみに相手役の男性は、田中裕子の弟さんだそうだ。
地味な映画で、それといった見所もないのだが、反面大きな粗もない。
主人公の心情を、故郷の海に降る雪とオーバーラップさせているシーンは印象に残っている。