11.《ネタバレ》 - Bewitched - “魅了されて”とか“化かされて”とか。
小さい頃の夏休みの9:00台とかの子供番組枠にTVドラマ版(カラー)がよく流れてました。内容はあんまり覚えてないけど、OPのアニメーションとナレーション、笑い声、鼻をピクピクさせて魔法を掛けるのはよく覚えてる。
オリジナルは'64~'72年のドラマだそうな。33年も前の作品のリメイクだと、当時のファンとうろ覚えの人が半々いる中で、初見の人も当然居るなかで、純粋なリメイクではなく、ドラマのリメイクの映画にしたのは、かなりの冒険だったと思う。
うろ覚えの私は、当時のドラマの雰囲気(笑い声とか)を、今の時代にどのように自然に入れてくるのかを期待してしまった。残念ながらの“コレじゃない”感。
例えるなら久々のリメイクのバットマン('89)が、それこそバードマンのような内容だったら?みたいな。突然出てくるアーサーおじさんとか、最後の向かいの家の夫婦とか、モトを知ってる人だけ面白いのかなぁ?と置いてけぼり感が…
純粋に現代版のサマンサとダーリン。愛すべき登場人物たちを観たかったかなぁ。
イザベルは顔芸も良く可愛らしかったけど、ジャック(あなた、オースティン・パワーズのムスタファだったの!?)が魅力的なキャラじゃないのね。ワガママ自己中で、それが彼の地の部分に思えてしまって。最後イザベルが魔女と解った時に、驚くのはともかく「シッ!シッ!」は無いでしょう、笑えないよ。
魔法が地味なのはテレビドラマ版でもそうだったような気がするけど、フォースみたいに人の考えを変える魔法も画的に伝わりにくい。魔法の時は毎回『ピコピコピン!』みたいな効果音とか入れてほしかったけど、それやるときっと、五月蝿くなったんだろうな。
そもそもの『魔法はコレが最後』も全然活かされてないのも、どうだろう?
最後の最後にザ・ポリスのマジックが流れてちょっぴり癒やされた。