7.《ネタバレ》 今年度(2008年度)に入って初めて、見たことを記憶から消したい映画に出会ったかもしれない。
それがこれ、デスノートシリーズのスピンオフ作品、"L change the world"。
邦画のスピンオフには、踊るシリーズにしろ、これにしろまともな作品がないような気がするのだが…。
今作も、やりたいことが全く見えずに、どこを目指しているのかがわからなかった。
ウイルス兵器に冒される恐怖を描いたホラーなのか、犯人側との攻防を描いたサスペンスなのか、はたまたLの最後の時間を描いた感動ものなのか…
詰め込みすぎかつ、その詰め込んだものを消化させる力量がないために、このような何がしたいのかわからない映画になってしまったのだと思う。
この映画で褒めるところがあるとすれば、子役の福田麻由子の演技力だろう。松山ケンイチと対等にやりやっていたと思う。
本当はもっと2点なのだが、ラストの少年に名付けるシーンと、そこでの台詞だけは、唯一この映画で好きだと思えたのでそこを考えてこの点数。