2.《ネタバレ》 創作物の中の名探偵には大きく分けて二種類いる。ホームズや、明智小五郎のように非の打ち所のない活躍をする人と、金田一耕助にみられるように、事件の後を追っかけ追っかけ、何とか解決する人。後者の探偵は途中までは犯人に遅れを取るが、何とか最悪の事態を防ぐのが普通。コナンくんは実質的には後者なのに態度やイキガリ方が前者で、しかもそれが小学生って所が、コシャクで笑っちゃう所なんだよなあ。小学生に「消せねえよ、心を熱くするこの歌声だけは」なんて言われてもなあ。「帰ってションベンして寝ろ!」って言うでしょ。フツー。
さて、今回の事件の犯行動機は、普通に復讐だけのほうがしっくり来る。調律師を引退させるための方便みたいな話は、「友情」というテーマに話を絡めるためなんだろうけど、そもそもこの二人の友情描写がほとんど無いので、まったく効いてこない。これなら似たような話の「相棒3 15話」の方がまだそれらしい。
何本も柱が爆破されているのに、正面から入って中の人を救出できない理由は、劇場で観た時には何か説明があった気がするんだが、それもどうよ?って感じ。
それと、24本の柱が、22本も爆破されたら、普通もう屋根崩れちゃうんじゃないか?