1.《ネタバレ》 うーん……うーん……例えば仮に、今作が意図するメインのターゲットが元からローティーンの子どもであって、んでチャンとその層に観に来て貰うコトを主眼に宣伝を打っていた、とかってなら、百歩譲ってこの中身でもギリ成立しなくはねーかな…とも思うのですよね。主役は確かに相葉くんではあるのですが、同じ位の比重で彼の小学生の息子(とその友人達)のお話が展開されてゆくというコトでもありますし、何よりこの中身ってのは私自身がその年代の頃にはよ~くテレビの心霊・怪談系の番組のドラマパートでやってた様な…てヤツではあるのでして。その意味では、確かに今サラ感の極まりないもはや「プリミティブな」という様な題材・内容だとは思うのですケド、あくまでこーいう類のヤツを「初めて観る」子ども達にとっては、コレを自分たちの生きる時代の質感の映像で観れるというコトには、一応の価値はあるのではねーか…ともね(とは言え、一部ショック描写のグロ度合+矢鱈と人死にが多い辺りは、少なくとも私が親なら子どもに見せたいとは絶対に思わないってレベルでもあるのですケドね)。
しかし、映画館で観て、で帰ってきて予告編を(念の為)観直してみましたケド、やっぱり別に本作はソコでジュブナイル・ホラーです!て説明・示唆があったワケでは全然なかったのですよね。んでもっと根本的な問題としたって、幾ら子ども向けとは言っても(=私が勝手に忖度してそー見做したとしても)その上でシンプルに思いっ切り稚拙な作品だったなとゆーか、どーにもま~たまるで「気が入ってない」という様に見えてしまったのは私としても全く否めないのです。前半はとにかく展開運びが激・まだるっこしいとゆーか、一体何回山ン中に出たり入ったりをしてんのだろう…と(起承転結の「起承」ダケでよく見りゃ1時間以上使ってますからね=アホかと)。で、中盤以降は更に輪を掛けてひたすら雑…とゆーか、特に終わり方はま~た「ナニ考えてんだ?=ナニか考えてたのか?」という様なまるで整理の付かないコッ酷い有様で……要するに、対象年代が年代だからとにかく何もかも(=コレはもはやダサい…てレベルで)ただただ分かり易くして、かつ描写・展開の諸々のショック度合もごくマイルドにバランシングして…という意味での「子ども向け」とは今作は根本的に違うと思うのですよね=コレはズバリ「子ども騙し」て方のヤツですよ。だからそもそも、キョウビの令和の大・少子化時代にこ~んな子どもしか騙せない様なモン(=で結局子どもも多分騙せない様なモン)をワザワザつくって、でソレで(あろうことか)大人の方を騙しにかかる…て、流石に観客をナメるのも大概にせーよ、と思ってしまいますよね……
重ね重ねの結論、やり方によってはもう少し(ダケは)ナンとかなった様な作品だとは思いますし、そもそも投入すべき予算や掛けるべき手間を全く欠いている…という作品でもなかったとは思います(チョイ役の助演陣にだってモ~「不必要」に芸達者を揃えまくってたりするワケで)。しかし如何せん、そもそも製作陣の諸々の「姿勢・気概・心意気」とゆーのに唯々非常なる疑問しかない…という作品でもあります。マジで、そろそろ(いい加減)ちょっとナンとかして欲しい…としか思われないのですよね。。