3.《ネタバレ》 冒頭の火災シーンからしてそうだが、全体的になんともテンポが悪い。もちろん、バックドラフトのようにテンポ良く火災シーンを見せるだけが手ではないと思うが、どうにもスローモーで見続けるのが少々苦痛だった。また、演出&展開も古典的なものが多く、家族旅行の途中で現場に出かけていく消防士の父親を見て「ああ…、死ぬな」とすぐ分かってしまった。同僚が次々とやたら死んでいくのもえげつない。ただ、「これは『消防士&アクションのストーリーにサスペンスを付け加えた』のではなく、『サスペンス&ヒューマンを消防士の視点から描き、あとちょっとアクション』な映画なんだ」と思えばそれほど腹も立たないかも。爆破シーンなどは結構頑張っていただけに残念。アイスピックで自分の手をサクサク突き刺している子どもを見た時は悲鳴をあげてしまった。好き嫌いが分かれる作品だと思う。