1.《ネタバレ》 1956年ということを考えると、思った以上にくっきり鮮やかな画像と撮影技術は素晴らしいとは思います。色とりどりの風船が街を飛ぶシーンは、たくさんのスーパーボールを街路に放ったソニーのコマーシャルを思い出しました(あれに比べたらショボくなりますが)。けれど、正直言ってそれだけという感じでした。自分にとっては「かなり面白くない」の3点になってしまいます。風船と少年との絡み、たいていの人は風船が空高く飛ぶか割れるかの見せ場は想像するでしょう。その想像をそのまんまやっただけで終わってしまい、呆然としてしまいました。風船に『スノーマン』レベルの何かをどこかで期待していた自分がいけないのかなー。スノーマンには、去年暮れもラストに涙してしまった僕ですが、申し訳ないけど赤い風船には無感動でした。無感動どころか、子供があまりに高く飛んでいくので「あのまま上昇すると風船割れて落ちちゃうよー」と心配な気分でした。仲良しの風船が割れてしまったすぐ後なのでねー。