3.《ネタバレ》 若大将シリーズすべて見終わって、シリーズのファンが多いというホイチョイ・プロダクションの本作を見てみる。確かにスキーを題材にしているのは「アルプスの若大将」の影響が大きいのだろうし、田中邦衛の役名が田沼雄一をもじったような役名だったり、チョイ役で中真千子が出演していたりして製作スタッフが本当に「若大将」シリーズのファンが多いんだなあということが分かる。しかし映画自体は今見るとものすごく時代を感じる代物になっていて、いかにもバブル景気の時代のヒット作という感じ。冒頭のスキーシーンが冗長に感じられるのを筆頭に、いかにスキーシーンをカッコよく撮るかに重点がおかれており、物語としてはあまり面白くないし、主題歌と挿入歌を担当するユーミンの曲も「恋人がサンタクロース」とか好きなんだけど、少しくどく感じてしまった。まあ全体的に見てフジテレビの映画らしい映画といえばそうで、この当時からフジテレビの映画はあまり今と変わり映えしないなあという印象が残った。