2.このシリーズの今までの作品とは違って、サスペンス調。
あまり面白くない。僕が思うに、ファンタジーとサスペンスというのは非常に相性が悪いのではないかと。何がどうなったら安全でどうなったら危ないかという、観客に緊張感を与える元になる設定が、完全に架空のものだからである。
だから我々は、箱が壊せなくて非常に困った、幻の剣が見つかってよかった、妖精が意外と強くて助かった、などの一つ一つのイベントを見終わってから、「そういうもんなのね」と思うしかない。途中経過でハラハラすることがない。
だがかといって、リアリティーを強めるとこんどは「ハリー・ポッター」ではなくなってしまう。ハリポタという名の下で観客に緊張感を与えるのは難しいのではないか、と僕は思う。