2.《ネタバレ》 正直微妙でした。これを見て同じような世界観の高見広春氏の小説がいかによくできているのか再認識しました。
とにかくゲームが始まるまでが長い。何も知らない子供達が駆り出され、殺し合いをするのだから準備が必要なのは分かる。
だったら、その登場人物をもっとピックアップしなきゃ!誰が誰だか分からない状態で「こんな能力持ってます」みたいな演出されても、まったく頭に入ってきません。
それでいてその能力が活かされている描写も殆どありませんでした。特にヒロインと同地区のピーター!君の怪力は一度も役に立たなかったぞ!
ゲーム内容にも不満。まず開始直後に人数が半分に激減。いつの間にか徒党を組んでるし、目の前に敵がいるのに爆睡するし、何かあるとすぐにスポンサーや開催者が手を出してくるし緊張感は皆無。
環境に適応出来ないで死んでしまう人も毎回たくさんいる…みたいな事を言ってましたが、誰一人そんな事は
ありませんでした。
そもそも徒党を組んでいた人達は何回も優勝している奴が仲間にいる意味を考えているのだろうか?
優勝している=他の人を殺している、という事である。という事は最終的にコイツは皆殺しにする気満々なのだ。
そんな奴の指示に従って背中を預けるとか自殺願望があるとしか思えませんでした。
70回以上も開催しておきながら、今の今まで暴動が広がらなかったのが不思議でなりません。
特に優勝するとその地区が恩赦を受けられるといった描写もありませんし、トップの人は何をもって「希望を与える事で支配している」とほざいているのでしょうか?
色々なところで穴が目立つ映画でした。
次回作には正直期待していませんが、きっと見に行きます。