1.子供と動物の話だから、家族向け映画かと思ったら、意外に難解。
まあ、アカデミー作品賞候補なんだからしょうがないか。
特に、漂流の話が始まるまで、宗教の話も入って結構長くて退屈。
話にリアリティを持たせようってことなんだろうけど、漂流の話が始まったら、今度はそのリアリティがかえって邪魔になる。
自分が主人公だったら、どうやってトラを殺すか、それしか考えないだろうと思って見てしまったから。
殺して、食料として残せればなお良し。
トラだって同じ事考えてるんだし、殺るか殺られるかだ。
でも、人間だから、逆に自暴自棄になって、自分がトラのエサになっても構わないと考えてしまうかもしれない。
両親・兄弟の生存がほぼ絶望的とわかっている中での極限状況だ。どう考えたって、この2つ以外に行動の選択肢はありえない。
ところが、主人公はそうではない行動を取る。
だから、自分はお話にどうしても入り込めなかった。
そして、入り込めないまま、クライマックスにもまったく共感できず、エピローグへ。
自分はここで「ハア?何それ。意味あんの?」と思って見終わった。
あ、映像は所々素晴らしいものがあったよ。でも、ただそれだけの映画。