2.《ネタバレ》 ■マジメ過ぎ。ゴーストバスターズは徹頭徹尾バカ映画であってほしい。同じ80年代でもスピルバーグとかグーニーズみたいなのでは決してなかったはず。くだらないギャグと、軽いお色気と、ノリノリの音楽と、荒唐無稽な展開と、ど派手なメディアミックスの広告展開、それがゴーストバスターズではなかったのか…
■初作は、私が初めて映画館に見に行った本格的な洋画で、パンフレットも買ってもらってしばらく穴が開くぐらい眺めていたから、独特の思い入れがあるだけに、今回のマジメ展開は残念。スピルバーグ風としても、SUPER8には到底及ばないのでは?
■もしかして、あの先生はコメディリリーフなのか? だとしたら容姿がマジメ過ぎる。お母さんちょっとシガニーに寄せてる感あるんだけど、こちらもマジメ。リアリティあり過ぎて、シガニーのようなキャラクター感がない。このお二人、いい役者さんなんだろうけど、この作品のマジメ感に一層拍車をかけてしまってる。役者さんのせいというより、ミスキャスト。
■終盤のオリジナルメンバーそろい踏みとシガニー登場は確かにムネアツだったが(リック・モニラスもお願いしたかった)、なぜかそれ以上にゴーザ復活に興奮した。+1点。
■エンディングのレイ・パーカーJr.がこんなに空しく響いたことは無い。
■男はつらいよシリーズが、回を追うごとにどんどんお涙頂戴風になっていって、しまいには笑いの一つもなくなってしまったのを思い出してしまった。コメディとして生まれた作品は、最後までコメディ道を貫き通してほしい。そうでないと、かえって寂寥感ばかり募るものだ。