1.《ネタバレ》 テオ・アンゲロプロスという監督とは、とことん相性が悪くて、今までに観たこの監督の作品はことごとく合わなかったという経緯がある。
しかし本作は私が最も好きとも言えるジャンル“ロードムービー”なので、少しは期待して観てみることに・・・
前半からなかなかの良い雰囲気。
幼い子供二人が父親の面影を追い求め、旅を始める。
旅先で出会ったバイク青年との絡みはなかなか味わい深く、期待は増していったが、後半になるにつれ、いつものテオ節が炸裂!。
あえなく撃沈しそうになった。
そして、これまたテオ作品に多い、突然のハプニング。
終始、静かにゆっくり話が進んでいくと思いきや、突然、嵐が巻き起こる。
それがテオ作品。
今回は、少女への強姦事件。
描かれ方がとても地味であるため、余計にリアリティが増し、後味の悪さが残った。
この強姦シーンについては、個人的に不要と感じた。
別にこんな悲惨なエピソード盛り込まなくたって、二人の子供が静かにゆっくり旅をする・・・でいい様に思うんだが。
やっぱり、この監督とは相性が悪いらしい。