1.《ネタバレ》 ~Duck Soup~朝飯前。簡単なこと。
オープニングで生きたまま煮られるアヒルで笑えるかどうかで評価は分かれそうな気がする。
90年ほど前の作品だけど、ドリフの大爆笑と同じジャンルの笑い。ドリフで笑える人なら間違いなく面白いだろう。
というのも、ドリフ全盛期が1970年代だとして、その40年近く前に、この作品で同じレベルのコメディが作られていたのに驚く。
良く言えば当時すでに完成されていて、悪く言えばこれ以上の進化が望めないジャンルかもしれない。
80年代後半にドリフが下火になって、日本では廃れたジャンルだと思うし。
私は…残念だけどドリフもこの作品も、あまり笑えない方。小さい頃、8時だよ全員集合から、オレたちひょうきん族に鞍替えしたクチ。
ピンキーがあれこれハサミでちょん切るけど、それが面白いと言うより、何でそんな事するんだろう?って。
レモネード売りが帽子をなかなか返してもらえないのも、どうして邪魔するんだろう?って、思ってしまうんだ。
でも鏡芸は面白かった。…いや面白いと言うか、上手い!流石だな~って感じ。近年だとオースティン・パワーズのノリに近いかも。
革靴→ヒール→蹄鉄の流れ。あと、頭から被った水瓶に顔描くとこ。ココは本当に笑えた。面白かった。
この辺、ドリフと言うよりカトちゃんケンちゃんのノリに近く、こういう笑いは好きだ。
タイトルのダック・スープから『戦争なんて簡単なことだよ。水に浮かべたアヒルをじわじわ煮るのと同じくらいに』って意味かと思う。。
当時の世界情勢から、煮られるアヒルのように、世界がとんでもない方向(戦争)に向かっていたのが、誰の目にも明らかだったんだろう。
何だよ、我輩はカモであるって邦題…意味がわからん。