1.《ネタバレ》 この短編文芸作品的内容をこうもダラダラした描写で2時間近い作品にしてしまう客への配慮一切無視の姿勢はある意味すごい。
半分以上過ぎるまで何の説明もないままダラダラと何やら移動している主人公を見せているだけなんて・・・。
無味乾燥した描写・演出そのものが、彼の内面にある空洞を表現するための手段であったというのなら、何となく納得。ただ、客は退屈でしょうから有効な手段とは思えないですが。
個人的にエンディングは、埠頭に佇むキョウジ。背後からリザードが現れ、彼を殺しに来たのを臭わせる。キョウジはやっと死ぬキッカケができたと笑みを浮かべて自らの銃をこめかみに構える。END、て感じがよかったな~。
まあ、こんな抽象的にみせて語るより彼の人物設定を具体的に掘り下げていれば、この内容でもより深くて、より有意義なテーマを打ち出せたと思う。