1.《ネタバレ》 高齢者が増えればこういう懐古趣味の作品へのニーズはあるんだろうし、過去に戻れば未来があるという点で「昔はよかった」はある意味当然の感傷であり、別に悪い事ではないし、過去を肯定できるというのは現在はある程度幸せという事なんでしょう。
相変わらずのありきたりで平凡な人情話ではあるが、戦後的雰囲気はなくなっているし、50年前ぐらいになると現代と比較しても違和感のないストーリーになっておりCGやセット以外に懐かしさもなく、人間の変わらなさは感じる事はできる。総じて役者の演技がオーバーで見ていて疲れるが。その中で光るのはやはり掘北真希でこれは日本の宝になるのでは?という可能性を感じる。あとは淳之介がちゃんと心身共に成長している点が時代の経過を示すポイントにはなっている。
2020東京五輪も決まりこの「祭りのあとはどうなるんでしょう?」経済的には間違いなく下っていくのでしょうが、この映画のメッセージのように、モノや成長ではない幸せを感じる事はできるのでしょうか?