2.《ネタバレ》 カメラワークや照明・編集に工夫があり、最後まで飽きずに鑑賞できた。
篠原涼子のほぼノーメイクな演技にも、鬼気迫るものが感じられ見応え十分。
しかしそれだけの作品。最後に犯人も分かり大逆転となるのだけれど、だから?みたいになってしまった。
原因はこのアンフェアシリーズが、いいかげんマンネリ化しすぎてしまったせいだろう。
犯人は意外な人物!て言われても結局は主人公のすぐ近くにいる人間だし、おおよそこいつだろうと検討がついてしまう。なによりもこの映画の悪いところは、殺害された最初の三人に対する扱い方だ!彼らを殺した犯人も黒幕も分かっていながら、犯人は逃走、黒幕は平然と過ごしている。一応主人公が、黒幕連中から国家秘密を奪い取るというオチだったけれども、だからといってどうこうなるとは思えない。
だって考えてもみてくださいよ、相手は国家、ですよ。ほぼ味方のいなくなった雪平一人でなにができるというのですか?国家相手に。
だからね、風呂敷を広げすぎちゃったんですよ。畳めないほど。
まぁ一応完結編らしいからいいけど、もうちょっと頑張ってほしかったです。