2.《ネタバレ》 たまたま映画を観る気分になり、たまたま時間も取れたので鑑賞。なので事前情報ほとんど無しの状態。
そんな流れで観ようと思ってから気づいたことがいっぱい。これ、『第9地区』の監督なんですね。そして出演者が意外と豪華・・・。「え、ヒュー・ジャックマン?シガニー・ウィーバー!?」とか思ってしまった。『第9地区』で儲けたんだろうか、その時点で少し『第9地区』とは違う色眼鏡で見てしまっていたかもしれません。
さて内容のほうはというと、なんかストーリーが進むにつれてやるせなさなのか何なのか、純粋なものが汚されていく感覚がすっごい切なくなってきます。まあいまどきの映画がそんないい子ちゃんストーリーで終わるわきゃないとは分かってるのですが、にしてもあの、産まれて間もない赤ちゃん状態のロボットが、知性の欠片もないアホにアホな教育されていくのは見るに耐えない。自分の子供が何かのきっかけで人の手に渡ってあんな教育されたらと思うともう・・・。それだけで不快感かなりのレベルまで到達しました。
てかこの監督はヨハネスブルク大好きですね。そしていつもヨハネスブルクは炎上する。この監督の作品見てから南アに行ける人はかなり図太い人だな。
そんな治安の悪いヨハネスブルクで大活躍するロボット警官に、ひょんなことからAIが搭載されて…というお話なのですが、結局何が言いたいのか良くわからない映画になってしまってました。結局ロボット映画につき物の「愛」ですか?それともやっぱり最後は人間がいないとって話ですか?たまたま予告編で観た『アベンジャーズ』の最新作も、「進化したAIが人間を滅ぼす」という既視感ありありな設定なのですが、もう『マトリックス』以来自分はそういう話に食傷気味。
自分はどっちかというとこれを観ながら、人間の意識がコピー・転送できるようになった「その後の世界」を描いて欲しいと言う気持ちが出てきました。なので、最後チャッピーは自分の「ママ」や「創始者」の意識をコピー出来るようになりますが、その後どうなったのか、のほうが個人的に興味ありますね。
そういう意味で言っても、本作が「チャッピー」という個体に焦点を当てられて終わってしまったのはいささか残念。そういうのが当たり前になった世界がどうなるのかというほうが興味ある。はっきり言ってギャング一家に悪影響を受けるAIになんか興味ありません。まあ、趣向の違いということですかね。