10.秘境冒険ものが大好きな私ですが、『レイダース』は基本的に評価していません。ある意味これほどスピルバーグらしくない映画も珍しいかもしれない。彼はしばしば、子供時代に持っていた夢を、自分の作品にたっぷり(時には必要以上に)盛り込もうとします。製作総指揮の場合は特にこれが顕著になります。従って主人公は、子供っぽい人物か、あるいは子供そのものであることが多い。『ジュラシック・パーク』のグラント博士(サム・ニール)や、『グーニーズ』マイキー少年(ショーン・アスティン)を例に取りましょう。彼らは強いモチベーションに支配されています。恐竜の糞を見つけたとき、首長竜の群れを見下ろすときの、グラント博士の嬉しそうなこと!海賊の宝を見つけようとするマイキー少年の、目のきらきらしていること!振り返ってインディ・ジョーンズはどうでしょう。全人生をかけた考古学の大発見、「聖櫃」に対して、冒険心を燃やしているでしょうか?否、そういう感情はほとんど伝わってきません。冒頭の考古学の授業においても、口調は淡々としていて、前のめりの姿勢などでは全然ない。自身の哲学を披露する、ライバルのベロック博士の方が、かえって人間的に感じられるくらいです。なるほど本作は丁寧に演出されていて、ハラハラし、ドキドキもするでしょう。しかしワクワク感には大きく欠けます。インディ本人が冒険そのものを楽しんでないからです。考古学が好き、冒険が大好き、彼がそういう態度を見せない限り、本作の秘境は遊園地のアトラクションに過ぎない。その意味で「ジェットコースター・ムービー」とは、皮肉にも的を射た表現といえるでしょう。 【円盤人】さん 4点(2004-10-09 16:12:16) (良:2票) |
9.アドベンチャーはむかしから好きなほうで、子どもの頃からハガードの小説なんかを読み漁ったりしていたのだけれど、レイダースはちっとも燃えなかった。自分でも何で燃えないのかよくわからないのだが、どうも「ジェット・コースター・ムービー」なのがいけないようだ。同じスピルバーグでも、後年の作品である『ジュラシック・パーク』なんかは、緩急がとれていて楽しかったが、レイダースはただアクションがどんどん続く、という印象しかないし、インディ・ジョーンズも基本的に「巻き込まれて」いくタイプで没個性的だ。冒険をしている、というよりさせられている感じがする。その意味でハリソン・フォードは適役なのだが、主人公に能動的な印象がないのはしまらない。敵であるナチスのキャラクターもステロタイプでのめりこめない。何回もみている(何せ繰り返し放送される)にもかかわらず、冒頭と聖柩の開くシークエンスしか印象に残らないのはどういうわけか。正直軒並みの高い評価が疑問である(ちなみに最初にあげたハガード『ソロモン王の洞窟』を原作とする、『ロマンシング・ストーン』が85年に公開された。原作のかけらも感じさせないレイダースのばったもんだった) 【ひかりごけ】さん 4点(2002-11-26 02:36:25) (良:2票) |
【なますて】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-09-18 19:25:31) (良:1票) |
7.最初のシーンが有名すぎて、それ以外は面白みに欠ける。 意外につまらなかった。 【ナラタージュ】さん [DVD(吹替)] 4点(2008-06-09 21:50:16) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 冒険活劇は、主役・敵役を問わず、はっきりとしたキャラクターが縦横無尽に活躍するのが好みである。この作品では主役と敵役がともに一種山師的な考古学者であり、正義の味方か否かをわかつものは、単に彼らを雇う政府の違いだけなので、いわば、どっちもどっちであり、また、お宝がどちらの手に落ちても、学問的な解明はなされるような設定なので、インディ・ジョーンズ側に素直に肩入れさせてくれないのが痛い。その上、刀しか持っていない相手に拳銃を抜いたり、強そうな相手は結局自分で倒さずプロペラのお世話になったりするところが、私の持つ「正義の味方」像からは少々離れている。かといって弱いのかというと、トラックのシーンでは超人的な強さを見せるので、どういうキャラクターなのかがとてもつかみにくい。「蛇は嫌いだ」といっておきながら、うわばみとくっついてしまうところも言行不一致である。アクション映画でありながら、最大の見せ場で、主人公二人が動けずに目をつぶっているだけというのは一体どうしたことだろうか。演技を見る楽しみとは煎じ詰めれば役者の目を見ることである。その楽しみを土壇場で奪ってしまったこの作品は、私にとって、冒険活劇とは似て非なる出来損ないのオカルト映画になってしまった。 【南浦和で笑う三波】さん 4点(2005-02-05 17:56:01) (良:1票) |
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5.元々、このような冒険活劇はあまり好きでは無かったが、改めて見ても時代を感じさせてしまう作りにガッカリしてしまう。更にナチスドイツを持ち出して、悪役に配するシュチュエーションも好きでは無い。ハリソン・フォードの人気を確固たる物にしたシリーズでは有るがインディー・ジョーンズ=ハリソン・フォードという固定観念を生んでしまった感がある。最近ではそれ程でもないが当時は人気ばかりが先行していたようなきがする。そうそう、べロック役の俳優が喋っている時、虫が口の中に入ってしまったのを見てしまいました。チェックしなかったのかな? 【みんてん】さん 4点(2004-09-07 01:06:06) (良:1票) |
4.リアルタイムでの評価ならもっと高得点だが、やはり時代の流れは感じざるを得ない。冒険活劇の基本要素を全て含んだテンポの良い作り方はさすがではあるが、今見るとセットもちゃちだし、どんなに絶望的な状況でもテキトーに何とかなってしまう「ご都合主義的展開」の連続は、まさにテーマパークのノリで、さすがに見ていて冷める。途中の冒険アクションを楽しもうにも、「挟まれるはずのない石の扉が下りて来たり」、「必ず脱出口が見つかる遺跡に閉じ込められたり」と、結果がどうなるか分かりきっている「危機」に対して、素直にハラハラ出来る年齢ではなくなってしまいました。まさに【ズパック】さんの言う通り、聖櫃の部屋から脱出すんのに、石一個どけるだけで外に出れんのかよ!でした(笑)。 【FSS】さん 4点(2004-06-04 19:52:27) (良:1票) |
3.古さを全く感じさせないが、古さを感じさせないだけで、特に面白くもない。当時は、面白かったんでしょうな。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-07-29 13:34:50) |
2.冒険ものとか考古学とかが、あまり好きじゃない自分にはあわなかった。当時、子供の頃観ていれば楽しめたのかもしれないけど。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-03-09 22:14:34) |
1.《ネタバレ》 ラスト、アークに実際超常的な力があって危機的状況を脱するとは・・・。 唐突なファンタジーへの移行と、尚且つそれを解決に使用してしまう素人的失敗。 アーク争奪のプロットは優秀ですが、解決法は問題外。 【カラバ侯爵】さん [地上波(吹替)] 4点(2007-07-27 13:00:15) |