1.《ネタバレ》 アニメも好きだったが、原作のコミックは何度も読み返したほど大好き。
90分じゃ何も描けないのではと期待しないで見てみたところ、コミックやアニメにないシーンもあって、それなりには楽しめた。
木製のラケットやゲームセンターのゲームの種類に時代を感じさせる。
ひろみとマキのやりとりは軽妙だし、声もアニメと同じでイメージぴったりでよかった。
ただ、やっぱり時間的な制約で、テニスを続けることの葛藤や藤堂との恋愛感情など省略が多くて描ききれていない。
原作は非常によくできた名作漫画だけど、映画はどうしてもダイジェスト的になってしまった感は否めない。
ジュニアの代表選抜をかけて、お蝶夫人との試合が最終テストとして課されるが、その試合がクライマックスとなっていた。
ラスト、宗方コーチが倒れてベッドで死ぬ場面まで、駆け足すぎて感情が全然乗っていかない。
90分では仕方ないとはいえ、『エースをねらえ!』のファンとしてはやっぱり全然物足りなくて、こんなもんじゃないよという気持ち。
コミックを久々に全巻読み返したくなった。