1.《ネタバレ》 なんとなく昔の「めまい」のようなオーソドックスな身代わりサスペンスだったので、
これなら主体である女の怖さというものを追求した「めまい」のほうが上だし、
トリックももちろん向こうが上だとあらためてヒッチ・コックってすごいと思った。
あまり好きではないヒッチ(客観的に見せる手法)の作品が、
こういうサスペンスと比べて観て思い出すとやはり違うなぁと納得(??)
人間の本質にせまりながらもまるで冒険映画のラストのようなオチでガックリ来た。
インディシリーズのような冒険恋愛映画ならお決まりでいいけれども、
私はこの一見テレビ映画のような作品に毒を期待したのです。
デンゼル・ワシントンもあまり好きではないのですが(モーガン・フリーマンが好き)
無難にコミカルな演技もしてたし真面目でとぼけた誠実な役というのも合ってはいた。
だから「めまい」のジェームズ・スチュワートのような役どころも期待したし、
そこまで粘着系にしなくてもいいならば、
その朴訥さを生かして全てにそっぽ向かれる怖さもいいんじゃないかなと。
そのほうが記憶に残る作品だったかなと思うのです。
それをやってくれてたら私の評価は★6つにはなっていただろう。
これではテレビでやってるロードショー映画です。
日曜洋画劇場とかの・・
途中から日本語吹き替えにしたのも悪かったけれど、
読めて読めてしまうので飽きてきちゃった。
でもテンポはいいから観て損はしないと思いますが、
観たあとは何も残らないだろうなぁ・・
それにしても犯人があまりにわかりすぎます。
わかったあとのみんなの裏切りが見たかったなぁ・・
そういうラストならばヘタしたらワシントンを好きになってるかもしれないから。
ちょっと真面目すぎるから面白みがないんですよね。
私は黒人俳優はクセのあるタイプか(独特の色気とか)
それとも本当におバカな役ができるやつがいいですねぇ・・
「レッド・ドラゴン」に引き続きおうちが焼ける演出のからくりも飽きちゃったかな・・
そういう家全焼のサスペンスでほんとーにマヌケだと心に残っているのが、
トラボルタ主演の家族サスペンスでした。