4.《ネタバレ》 封筒を開けるまでの最初の10分間は素晴らしいですが、豪華キャストでよくもまあこれほど地味に仕上げたもんだ、という印象です。盗聴器、FBI、お兄さん、浮気の告白、殺し屋とのおっかけっこなどなど、後の小さな伏線の為のシーンが多すぎて散漫で退屈な映画になってしまったと思います。
トムの泣き所だった浮気を奥さんに告白した割にその後の展開にもほとんど生かされず、むしろ奥さんはちぐはぐな行動にでます。結局ラストの「腹いせ」というキーワードが使いたかっただけの伏線なのかと感じました。
妻のせいで実は良人設定のハックマンが死んでしまうのは妻にとってはトラウマだろうし、そもそもハックマンの失態も含めて大物マフィアが郵便詐欺程度で納得するとも思えず、普通なら後日、トムか奥さん(もしくは両方)の水死体が魚と一緒に玄関前に転がるのが正しい脚本のような気もします。。
深夜TVでやってると何となく最後まで見てしまうタイプの映画であって、それ以上ではないような気がしました。