5.《ネタバレ》 ゲームもマンガもアニメも知らないで見たが、これ自体で完結させようという気が全くないようで、疑問点が山積したまま特に解決もせずに終わってしまう映画だった。ただし最後に主人公が実現しなかった可能性を想いながら死んでいったというのはある程度納得のいく終幕である。
ほか実質的にこの映画の最大の魅力は、やはり各年代の美少女が4人も揃っているという出来過ぎの設定である。かなりの年齢差を感じるがみな中学生ということらしく、うち園崎魅音役はもとから好きで見ていたわけだが、この映画では竜宮レナ役もかなりいい感じで、これは見て得したと思えた。また神前の舞いの場面など見ていると、古手梨花役も適切なキャスティングだったと思える。
そういった美少女の中に転校生の立場で入るのが鑑賞者自身と思えるようならよかったのだが、その代わりに、演技はともかく見た目からしてバカな男が主人公として登場するのはかなり残念なことだった。バカを隠すために冒頭では無理に格好付けていたようだが、馴染んでくると地のままのバカが表に出たように見えている。次回もほぼ同じキャストとのことで健闘を期待したい(というか実際はDVDを連続して見たが)。
なお「嘘だ!」に対してはどちらかというと好意的である。直後に汗がタラーリというのもマンガ的で笑った。点数は美少女に免じて少し甘く付けておく。