4.前作よりはマシという程度で、盛り上がりに欠ける。通常の物語の構成を「起承転結」とするならば、この映画は「起転承結」じゃないかと感じるぐらい事件の真相がわかってしまうまでが早い。だからドキドキしないうちに佳境に入ってしまうのだ。その分、その後のまとめである「結」が長い。作り手はこの「結」の部分で観る者を感動させたいのだろうが、「転」に至るまでの「承」の部分が余りにも短いため、登場人物に感情移入しにくく、それ故その感動シーンであるべき「結」がダラダラ長いだけに感じてしまう。明らかに物語の構成上の時間配分が間違っている。原作が未読なので何とも言えないが、もし原作通りに作ったんだとしたら、原作を無視してでも構成を変えるべきだ。