2.《ネタバレ》 長女を救うため、適合確実なドナーを得るべく二女をもうける両親。必死な母親はキャメロン・ディアス。しかし二女は臓器提供を拒否、親を提訴。
物凄い設定を持ってきたものだと思いました。二女アナの自己防衛の気持ちはもっともだし、しかし‶姉を見捨てる”という葛藤と非難に耐えなければならない。母親もまた、一人の病児を助けるためもう一人の我が子の臓器を取り上げることが並の精神でできるものなのか。
難病を背景に、最難度のハードな課題で幕開けした物語。ものすごく考えさせられながら見守っていたのに、「いや、実はそうじゃなかったんですヨ」と急にハンドルを切られました。作品としてテーマを提起しておいて、何の回答も用意していないのはズルいです。
妹のドナーとしての苦しみや母親の心理にはほとんど触れず、ありきたりの闘病モノの描写に終始しており騙された気分です。
お姉ちゃんは別に妹を使わず、自分で意志をはっきり表明すれば良かっただけのことでは。今後の母と二女の関係が良好に進むとは思えないのですが、そこらへんもまあご都合良く小奇麗にざっとまとめましたね。