1.乃木坂の映画、って事なんだろうなぁ。そう考えればまぁファンは見られて満足なのかもしれないね。
でも普通に映画として見る分には非常に微妙です。
何しろ主役となるはずの乃木坂のメンバーは演技があまり上手くないんだわ。むしろ脇にいる女の子たちの演技が上手くて、完全に“なんだこれ”状態でした。唯一良かったのはキャラの造形をちゃんと乃木坂のメンバーで併せてた、って事ぐらいかな。
漫画の映画化、っていうのはどうしても漫画の良さを伝えるのが難しいと思います。そうなると、どうしても監督が何を見せるのか、という所になると思うのだけど、コレって何を見せたいのかよく分からないんですよ。
この映画の骨子になる筈の薙刀をキチンと見せないといけない筈なのに全然見せないし、少女たちの悔しさとか悲しみとか葛藤みたいな心情を映像的に全く上手く表現しきれていなかったりして、何がやりたいのか全然あたしには全然判りませんでした。
漫画原作である事を考えると、どうしても漫画での面白さとの比較になってしまうのだけど、この映画に関しては比較する程でもないですね。
この映画の監督の映画って、過去に何作か見てるけど、漫画原作のものはその意味では全部中途半端な気がします。