4.「アンブレイカブル」ファンとしては、ダンやイライジャが主役になっているので見応えはある。
前々作、前作を観た前提で作られており、回想シーンもあって深みがあるからだ。
脚本が非常に巧みで、予想外の展開もあり、最後まで目が離せない。
しかし、最初からミスターガラスを作る意図はなかったようで、集大成というよりやはりアンブレイカブルから派生した作品の印象は否めない。
暗い場面も多いし、基本的に暴力シーンが多くて嫌な気分になる。
ヒーローと悪者という構図に、解離性同一性障害と幼児性被害という軸を持ってきたために、なんだかブレている感は否めない。しかし、そういう側面を取り入れざるを得ないところまで、社会の闇も広がっているのかもしれない。
ちなみにオオサカタワーが出てくるけど、大阪なおみが活躍した年に作られていることを考えると何かのメッセージなのではという疑問も浮かんだ。