4.《ネタバレ》 『ターミネーター』の1の原理主義者で2は要らないと思ってるアタシにとって、『ターミネーター』って1と4だけでいいと思ってるのよね。T2、3、新起動、そしてコレは単なる1の亜種。同じところをひたすらグルグルしてるだけで先に進もうとしてない(3はT2で血迷っちゃった道を元に戻す役割を果たしたって功績がありはしたけど)。それより4の続きを見せてよ、って。
なんか色々言いたいコトはあるんだけど、そうね、いちばんひっかかったのは緊張感の無い画が多過ぎるコト。コレは『ターミネーター』の映像です、なんてとても思えないような腑抜けた画がいっぱいよ。呑気なロードムービーみたいなユルい画だらけ。キャメロンが関わっていながらこんな画しか撮れないってどゆこと?
それにキャメロン独特の似非フェミっぷりね。女は男と同等でいいという、あくまで男基準の女性像。今回は「本物の男」がほぼ物語に絡まないゆえ、女性の映画的に見えつつ、みんな男の代替品みたいな状態でしかないわ。キャメロン毎度のマッチョイズム映画よ。
映像的には更新されつつも(でもそんなにお金かかってるようには見えない程度のスケール感ね)、お話的には旧態依然とした出涸らし状態、もはや『ターミネーター』ってコンテンツからは新鮮な面白さは何も生み出されないのかしら?
キャメロン自身が『ターミネーター』の世界の理論をキチンと定義・理解してない、ってのはT2時点で思ったのだけど、今回コレで更にハッキリしちゃったのが情けないわねぇ・・・