2.《ネタバレ》 スポーツエリート校が丸ごと戦国時代にタイムスリップして、そのエリートたちのスキルやノウハウで戦を挑むという設定そのものは非常に興味深く、ワクワクさせられた。 映画が始まってタイムスリップまでダラダラするのかと思ったら、意外にも早い段階でタイムスリップしたのは良かった。そして有無を言わせずに殺しまくられる生徒や教師たち。問答無用の地獄絵図に、鑑賞前に描いていたポップで爽やかな青春戦国的なノリは完全に吹っ飛びました。そこには生々しいまでの生か死かのリアルが間違いなくあった。
あっという間に少人数になってしまった生徒たち。こんな少人数で城攻めとかどうやるんだ?て思ったけど、きっとエリートたちの知恵でなんとかしちゃうんだろうて、まだこの時はそう期待していた。期待していたけど、いざ城攻めが始まってみればえ?て思える攻めばかり。いやいやそりゃあ死ぬっしょ!いくらなんでもそりゃあ無謀だって!あれだけ実際に刀で何人も仲間が殺されてるのを目の当たりにしてるのに、ほぼたいした武器もなく猪突猛進で突き進み、誰かがやられるたびにうずくまり感傷に浸る。バカ丸出し過ぎです。それとやたらと演出がクサすぎる。痛い厨二病みたいなシーン多すぎ。せっかく冒頭でリアリティのある戦国時代を見せつけてくれたのに、急にアニメやマンガちっくなノリになってしまって、非常にもったいない。もっとリアリティ路線でいってほしかったかな。まあ実際に人殺しとは無縁の世界からきた高校生が、躊躇なく人殺しなんてできるわけがないし、高校にそんな武器になりそうなものがないのは、逆にリアリティはあるっちゃあるのかな。ただ先生が誰も生き残ってないのは不自然。それとあれだけの大虐殺があっても、現代に戻ったあと同校で平穏に過ごしているってありえないですよね。
未成年者の輪姦はさすがにコンプライアンスが許さなかったんでしょうか。でもやらないならやらないで、中途半端になるからあそこはカットしちゃったほうが良かったかも。
あと、よくまあ何処の馬の骨ともわからぬ輩の主人公を、家康の替え玉にしようなんてなりますね。もうちょっと何かしらの伏線があれば無理なく受け止められたかも。
ただ本当に設定は面白いんだよな~・・・。はあ~もったいないもったいない。