2.《ネタバレ》 モスラ2を先に見てしまったからか、そこそこ良く出来ていると感じた。
ゴジラでもお得意だった爆発と光学合成の迫力はしっかり生かされてるし、なにより、モスラの形態の制約で怪獣プロレスができないため、爆発と光学合成の迫力を連続的に繰り出さざるをえないのが、功を奏している。
また、ドラマシーンは一応映画風の画面になってるし、テレビの特撮ではなく「映画」を意識した絵作りはされている。シナリオも一応、破綻なく最後まで繋がっている
しかし、小美人3姉妹を中心に据えたシナリオは子供ターゲットの安直なものと言わざるをえない。
小美人と子供を出さなければ、平成ガメラのようなシナリオにもなり得たかもしれないのに、子供をターゲットに、自然破壊への警告風のメッセージを含ませたりして、いかにも子供だましのシナリオが、鼻につく。
完全に娯楽映画で、商業主義で、あれだけ火薬使って、自然を大事にって、自己否定でしかないんじゃないの?
モスラの2の感想で、「モスラのぬいぐるみ感は、羽以外が動いていないことが一番大きな要因」と書いたが、この映画ではある程度足が動いていた。でも、やっぱり、リアル感は全然増えておらず、ぬいぐるみ感バリバリ。もっとリアルな動きってできないものかなあ。