1.《ネタバレ》 前作とは全く繋がらないで物語は開幕。またもや大宮と有田が紛れ込んだ部隊は敵襲を受けて全滅、お約束通りに二人だけ生き残る。この二人を抱え込んだ部隊は必ず全滅するのが定石、まるで死神みたいな二人です(笑)。拾われた部隊を指揮する参謀=渡辺文雄は、三作目で登場した中谷一郎と同じように今回は有田の小学校の同級生という設定、どんだけ世間が狭いんだよ(笑)。演じるのが渡辺文雄ですから当然のごとくに悪役、シリーズ中で最悪のキャラかもしれません。大宮と言えばビンタを喰らってもびくともせずにやった方がダメージを喰らうという石頭が得意技(?)だったのに、本作の格闘シーンでは鋼鉄の肉体の大宮の方がけっこうダメージを喰らっている、キャラ変したんかい?この回はシリーズ屈指の戦闘シークエンスがあるんだけど、ドンパチは単調で大宮と有田が撃つ弾は百発百中で敵の弾丸は決して二人に中らないスーパーマン状態。全般に本作は脚本の方向性が定まっていない感じで、自分にはシリーズ中でもっとも印象が悪かったです。 中盤以降のこのシリーズの弱点は、第四作目でソ連が参戦して来ているのに大宮たちが所属する部隊にあまりに緊迫感が無いという事、まるで平時のような隊内生活だというところでしょう。史実の関東軍は、ごく一部の部隊を除いて逃げるのに大忙しという体たらくだったのにねえ…