2.《ネタバレ》 何の予備知識もなく観はじめて「なんか島本和彦っぽいなぁ」と思ったら、やっぱり島本和彦だったんですね(笑) いやぁ、このノリは完全に「アリ」だと思う。 「馬鹿映画とはこうあるべきだ」っていうスタッフ達の思いがしっかり伝わってきたし、その馬鹿の突き抜けっぷりも素晴らしいと思う。 「それはそれ、これはこれ」はモーレツにウケた(笑) だが、しかーし! それは前半で終わり。 キャプテンが遊園地行っちゃった時点で、もうダメ。 「あ、そうなんだ、そんな安直な展開を狙っちゃうんだ」ってシラケちゃう。 せっかく盛り上がってきたノリが思いっきり急降下。 「恋」までが逆境だなんて言われちゃったら萎え萎え。 いきなり冷や水をかけられたよう。 試験勉強をしてないのは逆境で、遊園地が自業自得です。 俺がチームメイトだったら、こんなヤツ 退部どころの騒ぎじゃない。 完璧に、一生ものの絶交です。 こんな主人公が後から何を言ったって説得力なさすぎ。 主人公よりチームメイトの方がカッコイイよ、絶対。 それはマズいっしょー。 んで、何? 決勝戦の最終イニング。 いくらなんでも公式戦のルールまで変えちゃダメ。 これは笑えない。 カンドーできません。 「あー、やり過ぎちゃったかぁ。。。」って感じなんだよね。 漫画なら許せるかもしれないけど、さすがに実写でこの展開はキツいな。 主人公は最初から最後まで「熱血バカ」を貫かせるべきだし、変にルールを捻じ曲げたりせずに「男球」をクライマックスに持ってくるべきだと思う。 そこらのチューニングくらい簡単なことだと思うんだけどなぁ。 そんな感じで大きな溜息が出たところに、あのエンディングじゃ、笑えないばかりか憤りすら感じてしまう。 ヒジョーに惜しい映画なんですよねぇ。 せっかくいい「ノリ」が表現できてるのに、ストーリー展開が悪いってのは、さすがに致命的なんだよなぁ。 お願いだから、もう一回作りなおして!