9.公開時の新聞に載った土井監督の言葉によると、テレビとは違って暗い館内でスクリーンに集中する映画の観客に説明しすぎないことに気をつけたとあって、それはおそらく前作『いま、会いにゆきます』があまりに説明しすぎたところの反省も含んでいるのだろうと思われるが、たしかにこの『涙そうそう』には説明をわざと抜いてるなと思わせる場所が多々見受けられる。とくに妹が登場するまでの兄の生活ぶりとか妹と兄のカノジョの初対面(観客にとっても初対面)で説明を排除したことはそれなりに映画を停滞させずに見せることに貢献しているとは思う。でも矛盾を起こしてはいけないとか意味を持たせなきゃいけないというところからは開放されていないので結局そこで説明じみたものが入っちゃう。例えば嵐の再会シーンに意味を持たせる為の子供時代の嵐のシーンは全編説明で成り立っている。例えば兄の過労を納得させるための詐欺事件はこの映画からえらく浮いている。見せたいものだけ自由に見せても観る者は勝手に想像力をもって理解してくれるものなのだ。そしてその想像をリードしてくれたら面白いものがきっと出来上がる。長澤まさみに、にーにーと呼ばれる。萌え萌えな想像を喚起するこの響きを利用しない手はないではないか。ああ、もったいない。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-02-16 18:46:46) |
8.《ネタバレ》 親がいない兄弟が、兄が過労死になり、血のつながっていない妹と親密な関係になりそうな、舞台が沖縄の話です。 チャンチャン! 【杉下右京】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-01-19 06:21:50) |
7.《ネタバレ》 兄妹の関係が現実的じゃないし、脚本全体的に中途半端な感じ。カオルが家を出ていくシーンは良かった。 【noji】さん [地上波(邦画)] 4点(2008-11-01 20:37:50) |
6.《ネタバレ》 こういったストーリーでお涙頂戴を狙っているのだから、脚本におかしな点はあってはならない。それにしては妻夫木聡の死への伏線というかフォローに欠ける。これでは「はぁ?!」と感じるのが当然でありそこで感情移入は途絶えてしまう。 【あるまーぬ】さん [地上波(邦画)] 4点(2008-01-26 05:14:48) |
5.《ネタバレ》 なんかお兄ちゃんがいきなり死んじゃったので泣けませんでした。よくわかりませんが企画ありきの映画なんスかねぇ・・・。お兄ちゃんが死んだあとの描写がもう少しあればなぁ、と思いました。 【☆Tiffany☆】さん [地上波(邦画)] 4点(2007-10-30 07:05:05) |
4.《ネタバレ》 あんなかわいらしい兄妹だったらいいな~と憧れ目線で観ました。たとたどしい沖縄の言葉を交わす二人は微笑ましかったです。ただ、ストーリー的にはどうなんだろう??やはり、妻夫木くんには死んでほしくなかった・・・。病気→死、最近のこの手の作品が多いように感じますが、死という手段(と言うか悲しい結果)を取らずともメッセージを伝えることはできるのではないかと思えてなりません。少なくとも私は、にーにーが死ななくても十分、兄妹(家族)愛を感じましたよ。 【うさぎの餅つき】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-07-25 00:01:29) |
3.《ネタバレ》 しかしながら「セカチュー」以来、恋愛の相方が死んでしまうという映画がいったいいくつ作られたのだろう?すごい数だよね。「安直なブーム」とも言えるけど、反面みんな同じフォーマット上での映画づくりということにもなるので、逆にその出来の優劣がはっきりと分かってしまうという面もある。そういう意味では作り手にとって厳しいシチュエーションなのかもしれない。私的には「セカチュー」と「ただ君を愛してる」が大変泣けた(=良く出来た映画だった)。そしてこの「涙そうそう」は、この題名から、この映画の感受性的広がりがこの同名曲の歌詞の内容を超えるものではないであろうことを安易に予想させてしまう。そして実際あんまり面白くない映画だった(=泣けない映画だった)。場所が沖縄であるということの必然性があまり感じられないし、血のつながらない兄妹同士の「好き」や「愛してる」や「愛し合ってはいけないのか?」といったテーマと、カップルの一方の死という映画作りのスタートから決められていたであろうストーリーエンドにはほとんど関係性を見出せない。だからこの映画は「サッドムービー」ブームに埋もれて行く数多くの映画の中の一つということになってしまうんだろうなー。 【メロメロ】さん [DVD(吹替)] 4点(2007-06-02 18:50:21) |
2.《ネタバレ》 冒頭の配達のシーン。ゆったりしているイメージの沖縄ですが、若さ溢れる妻夫木くんに、あぁこういうスピード感でこの映画は進むんだって感じました。 とってもいいお話、だと思うんですが、自分はそんなにのめり込む程ではなかったです。たぶんハマる人はハマるんだと思います。個人的に何か、胸をきゅっと締め付ける何かもう1つが足りませんでした。 結末も、あのにーにーなら乗り越えてくれる力があったと期待してしまったのですが。そういうのもあって消化不良な気もしましたので4点。 【やいのやいの】さん [映画館(邦画)] 4点(2006-10-24 00:13:16) |
1.夏川りみが歌った「涙そうそう」の曲のイメージを基に、血のつながらない兄妹が互いに思いやり、支えあいながら暮らす様子を描いた物語。ストーリーは、一昔前の映画かと思えるくらいシンプルでストレートなもの。悪く言えば、ありきたりでご都合主義。だが、不思議と嘘臭さは感じられなかった。それは主演2人の自然かつ確かな演技力に負うところが大きい。ほんとにどこにでもいそうな普通の好青年を演じる妻夫木聡はリアルな生活感を漂わせていたし、長澤まさみにしても常に自然体で元気な演技は、見る者をほっとさせてくれる。土井監督曰く「今のこの2人でなければできなかった作品です。」 たしかに、この2人だからこそ成立しえた作品だと思う。 【ヴレア】さん [試写会(邦画)] 4点(2006-09-30 00:07:55) |