6.黒澤監督のリメイク版。内容はほぼ同じなので、
ストーリー自体はつまらないわけがないのだが、キャスティングが笑える。
冒頭から登場の若手侍九人衆は、まるで中学生か高校生みたいで、この時点で爆笑。
それに輪をかけて酷かったのが主演の織田君。役者としての魅力を感じないのは致命的だが、
公開当時、彼は確か「役作りができなくなるので、オリジナルは観なかった」
と、どこかの雑誌で読んだ記憶がある。ところが実際の彼の演技は、もろ三船のモノマネ。
まあトウのいった俳優なら、このあたりの黒澤作品は過去に当然鑑賞しているはずで、
その際のイメージが抜けなかったんだろうね。演出は可もなく不可もなくだが、
ラストの見せ場はスローモーションを使ってガッカリ。ひと言でいえば、かくし芸大会の寸劇。
ストーリーはしっかりしてるんで、織田君のファンなら楽しめるのでは?