終の信託のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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終の信託

[ツイノシンタク]
2012年上映時間:144分
平均点:6.07 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-10-27)
ドラマラブストーリー医学もの小説の映画化
新規登録(2012-09-28)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2018-09-24)【イニシャルK】さん
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監督周防正行
助監督片島章三
キャスト草刈民代(女優)折井綾乃
役所広司(男優)江木泰三
浅野忠信(男優)高井則之
大沢たかお(男優)塚原透
細田よしひこ(男優)杉田正一
中村久美(女優)江木陽子
矢柴俊博(男優)
徳井優(男優)
黒田大輔(男優)
脚本周防正行
音楽周防義和
和田亨(音楽プロデューサー)
作曲周防義和「遠く、そして近く」
ジャコモ・プッチーニ"O Mio Babbino Caro"(「私のお父さん」)
編曲周防義和「遠く、そして近く」
製作亀山千広
フジテレビ
東宝
アルタミラピクチャーズ
企画市川南〔製作〕
配給東宝
美術磯田典宏
赤松陽構造(タイトルデザイン)
編集菊池純一
録音郡弘道
照明長田達也
その他吉川威史(キャスティング)
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3.周防監督の作品という事だけで、予備知識なしで期待して鑑賞しました。折井綾乃(草刈民代)と江木泰三(役所広司)の信頼関係がもしかしたら恋愛感情を含むものではなかろうかと思いながら鑑賞しましたが、はっきりとそう伝わるシーンも無く、ただ患者と医者というだけの信頼関係が映像と台詞から伝わってきました。江木泰三を殺す事になってしまう行動は、折井綾乃の失恋後の40歳過ぎた独身女性の孤独と心の闇や、医師としての患者に対する想い、自分の存在意義に対する自我の爆発、など色々なものが混じり合って行動に出たのだと思いました。江木泰三は死後、折井綾乃をこういったかたちで苦しめる可能性が少しでも分かっていたなら、自分の意思を、言葉やメモ書きだけではなくリビング・ウィルとしてしっかり残すべきだったと思います。それが主治医に対する誠意だと。大沢たかおは演技をみて、14年前のドラマ「美しい人」の狂気に満ちた演技を思い出しました。それだけ印象に残る演技でした。今回の映画はテーマがテーマなだけに、「それでもボクはやってない」みたいに、身近で自分の立場に置きかながら鑑賞いう事は無かったですが、今まで考えた事のない「尊厳死」に対して少しだけ関心をもつようになりました。
N.Y.L.Lさん [DVD(邦画)] 4点(2013-06-29 17:27:43)
2.《ネタバレ》 最初に、TOHOシネマズ渋谷の映写状態が非常に悪く(極端に暗くてチラチラ明滅しまくり、キセノンランプが切れかかっているのに気付かなかったくらいにケチな映写してた?って感じ)、途中でモンク言いに行った間の1分ほど見られてませんが、それも含めて映画ってカタチで提供されたモノだという認識で(招待券が配られましたが症状は最後まで改善せず)。これ、始めにメッセージありきな映画でその主張に持ってゆくために極端な味付けが成されている訳ですが(悪いヤツはあくまで悪い、このテのドラマにはあり得ないような善悪クッキリ描き分け状態)、映画が「こう受け取ってね」ってぐいぐい押しつけてくる主張に「んー、でも違うんでない?」って思ってしまったのは、やっぱり主演女優の大根っぷりに起因するのではないかと。彼女、嬉しくても怒ってても悲しくてもほぼ無表情。テレビのバラエティにゲスト出演しててもやっぱり無表情。そんな彼女から伝わってくるイメージは、意志薄弱で精神的に脆く患者に極端に肩入れし職業意識が低く結局は自分が第一な女医さん。そんな流され易い生き方してたら、そりゃ罪にも問われちゃうでしょうよ、っていう状態で。そうでなくて、しっかと生き様を見せつけて、それじゃ仕方ないわ、ってくらいの存在感やドラマを見せてくれたなら、その主張にも納得できたかもしれませんけどねぇ。「ねぇねぇ、これって不条理でしょ?」ってぐいぐいと押し付けてくる結末に、でもワリと納得できちゃったという。もうほんと、ミスキャスト。これに尽きます。『バイオハザード』シリーズや、かつてのイーストウッド映画、ブロンソン映画じゃないんだから・・・。もうちょっと明るい映写してくれてて、途中見れなかった1分間が見られていたとしたら印象も・・・まあ変わらないでしょうねぇ。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 4点(2012-11-02 20:49:10)
1.本作がテーマとしているのは「尊厳死」です。
しかし本作は、主人公のやった行為が尊厳死にあたるか否かを模索するようなサスペンスではありません。
キャッチコピーなどでは「医療か、殺人か」という二者択一をしているように思えますが、本作で提示される行為は明らかに「殺人」です。
「それでもボクはやってない」の主人公が冤罪であることと同じように、真実を明らかにした上での物語作りなのです。
しかし・・・自分は「それでも~」が大好きなのですが、本作品では拒否反応を起こしてしまいました。
本作の一番大きな問題点は、主人公の女医に感情移入がしにくい(できない)ことです。
前述のとおり主人公の行為は明らかな殺人なのですから、そうせざるを得なかった、そうなってしまった経緯を細やかに描かなければ、共感することができないと思います。
しかし、本作の主人公にはその説得力があまりにもありません。
殺人を犯した主人公が、どういった経緯でそれを行い、どのように糾弾され、反論するかが見所のはずなのですが、この描写ではそれも上滑りしてしまっています。
最悪なのが、肝心の患者を看取るシーンです。
このときの主人公の描写は本気でひどく、リアリティのある映画を撮ってきた周防監督の仕事ではない、とさえ思いました。
もうひとつの大きな欠点はとにかくだらだらと長いこと。
本作の上映時間は2時間24分ですが、その時間をかけた割には描ききれていないことが多く、同じ訴えを何度も繰り返しているようにも見え、正直前半はかなり退屈です。
役者の「ゆっくりした台詞」が多い演技は見所のひとつですが、あまりにもテンポが悪くてストレスがたまります。
加えて本作にはストーリー上の起伏があまりなく、「それでも~」のような娯楽性はありません。
ラストシーンにも正直がっかりしました。
これだけ長い時間をかけて、最後に提示されることがこれなのか、と。
あまりにバランスの悪い構成に辟易しました。
本作にはいいところもたくさんあります。
役者の演技は素晴らしく、特に大沢たかお演じる検事の「凄み」には圧倒されました。
だからといって、オススメはできません。尊厳死を考える目的では意味はありますが、その本質にはたどり着いていない、残念な作品です。
ヒナタカさん [映画館(吹替)] 4点(2012-10-30 01:09:47)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 6.07点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4321.43%
5214.29%
6214.29%
7535.71%
8214.29%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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