1.《ネタバレ》 本後編には避けることが出来ないビッグイベントが4つもある。
1.田宮良子(田村玲子)の最期
2.市庁舎の攻防戦(市長の最期)
⒊.後藤との対決
4.浦上との対決
それぞれまともにこなしていたら3時間あっても入りきらない。そこでさまざまな工夫を凝らして尺を短くする必要がある。その結果、山崎監督は1と2を同時進行させ、そのまま間髪を容れず3に突入と言う手法を取った。尺は短くなったが、さまざまな不都合や理屈に合わない展開が生まれた。最大の不都合は新一と里美の⚪︎⚪︎のシーンだろう。「えっ?ここでそれやる?いくらなんでも唐突すぎない?」と思った人も多かったと思うが、そうするしかなかったのだ。このシーンも特に原作ファンからすると待望?のシーンなんで外せなかった。結果として珍妙な挿入となった。最後の浦上との対決シーンも、何で言い争っているのか良く分からないシーンとなった。ここでも里美が新一とミギーの関係を知ってしまっている(あそこで新一と会ったら必然的にそうなる)ので、ここでの浦上の真意(あんたうまく隠してるつもりだろうけどバレバレだよ。あんたも化け物の仲間だろう?)が伝わらない。争点がはっきりしないまま対決はあっさり終わり、観客は「えっ?これで終わりィ?」と驚きつつのエンディングとなる。一番の不満な点は後藤が全く真価を発揮しないまま終わったこと。あの原作の市庁舎での大暴れをどうやって映像化したのかと思ったら、完璧にカットとは驚いたね、これは。結果としてまともに描けたイベントは1だけであった。以上、原作ファンの過分にバイアスの入った感想でした。