1.《ネタバレ》 本作はそもそも『キューティーハニー』を創りたかったのか、あるいは主演女優ありきで企画されたのか、気になるところです。というのも、ハニー=西内がどうにも府に落ちないから。強くて、可愛くて、ちょっぴりエッチな無敵のヒロイン。いわばアクション系小悪魔。確かに ルックスだけなら問題ありません。充分小悪魔です(あるいは悪魔かもしれません)。それくらいカワイイと。しかし、もうひとつの重要な要素、アクションの方はどうでしょう。二の腕付け根のプニプニ感を見る限り期待薄。案の定、格闘シーンに見るべき部分はありませんでした(ビンタは得意と聞きましたが嘘)。そこで考えられるのが、冒頭の説。西内主演ありきでキューティーハニーが選定されたのであれば、何となく意図が理解できるのです。西内の本業は何でしょう。モデル?歌手?タレントさん?演技経験の少なさは、感情希薄なアンドロイドという設定を免罪符にし、バトルシーンは、カットやエフェクト等演出でカバーすると。あとは、西内の美貌で言いくるめればok。勿論これでは正当な『キューティーハニー』にはならないので、SFテイストを効かせてタイトルを英語に変えたのではないかと推測します。オリジナル脚本で勝負出来ない(させてもらえない)邦画の現状を垣間見た気がします。