2.若い頃のある時期、宮本輝氏の小説に傾倒していた事があり(傑作小説「青が散る」読了がきっかけ)これも原作を読んだ後、興味本位で映画を観たという経緯。まあこの原作自体、サクサクと軽く読めるおハナシで、宮本輝にしてはイマイチと思ったが、映画はそれに輪をかけ何のインパクトも残らない出来でした。この頃は、もう完全に着々と演技派女優としての途を歩んでいた桜田淳子が頑張ってたなあ、っていう程度。「春の夢」「骸骨ビルの庭」、短編も宮本氏の小説はいいのが沢山あるんですよね。「真夏の犬」とか。僕は彼の小説の登場人物が発する正統?関西弁が大好きなんです。一度ドラマ化された「青が散る」も含め、真摯に宮本文学と対峙した映像化作品が観てみたいなあ・・・。