1.《ネタバレ》 あー、なんですな、コレを語るには下世話な言葉の連発になってしまいますので、嫌いな方はパスしてください。
一応見終わって何を思ったかといいますと、「子供をもつのは素晴らしいことなので、無計画にどんどん作ろう!」ちゅーことですね。
原題は「親業」ですが、その前に、「作る」ちゅー過程がなければならんでしょうが。
そこのとこはどうなっているかというと、老いも若きもとにかく避妊はしない。
この作品世界では、子供というのは「ハプニング」でできることになっています。
計画出産をしようとしている唯一のカップルはおかしなことに、妻のペッサリーに頼っていることになっていて、夫のほうが妊娠させたくない側ですから、ペッサリーの穴に怒るより、あんたがコンドームをすればいいだけの話でしょうが(怒)。ペッサリーとコンドームと、どれだけ装着の手間が違うと思っているねん。こんなヘンな話はないので、妻がわざと穴を開けたことにしたいためのご都合エピソードでして、バカバカしくて見てられない。
そしてまた、この唯一の計画出産カップルは、「計画出産」というポリシーを不自然なものと「気付いて」「転向」することになっています。…あのなあ。
私は「ビューティフルマインド」とか「アポロ13」とかけっこう面白いと思ったんだよなあ。
冒頭だけ無意味にウッディ・アレンの真似を入れてみたりしてもコレは全くダメ。
そらあーた(ロン・ハワード)やアメリカ人(の大部分)がハプニング出産礼賛者で、若い頃にワンワンニャンニャンやって無計画に子供を作っているから少子化とは無縁なことはよくわかったが、そんなものを「ねっ素晴らしいでしょう」と押し付けるのはやめてもらいたい。
「神さまにお任せする」ということで無計画に子供を作っても、まともに育児をしてもらえない子供が増えるんじゃないのかい?それも神のご意思だからOKなのか。
そして声を大にして言いたいけれど、「なんでそんなにコンドームが嫌いなんだよ」。
使えよ、コンドーム。