3.《ネタバレ》 正直言って、自分は全くこの世界観に溶け込めずに、完全に置き去りにされてしまった感じがした。
前編を創りたいのは分かるけど、思わせぶりのセリフが多いのもやや気になる手法。
問題点としては、まずは薄っぺらい世界に合う薄っぺらい脚本。
ご都合主義満載のストーリーにはもはや突っ込む気にはなれず、これ以上あえて語るつもりはない。
宮崎映画というより、ラストあたりは自分はルパンのクローンのやつを思い出しましたよ。
そして、全く臨場感も疾走感も感じられない映像。
CG映画は好きな方であるし、CGによって映画は発展していると感じているが、この出来は、いかがなものだろうか。
特にグィネスが序盤ロボットに踏み潰されそうになっている場面は酷いとしか言いようがない。
あれでどうやって、ドキドキしろと言うだろうか。
真面目なヒーローモノと構えずに、完全にギャグ映画だと割り切れば楽しめる人は多いかもしれない。
事実、狙い通りレトロの世界に合う古典的なギャグで場内は結構笑いに溢れていた。
自分はグウィネスが好きなのでその点は充分楽しめたし。
衣装はステラマッカートニーが担当しているらしい。彼女はビートルズのポールの娘で、元クロエのデザイナー。
現在はグッチグループで自分の名前でデザインしている人気のデザイナーなので、ジュードとグィネスの衣装には注目して欲しい。
そして、かなり引っ張りに引っ張ったラストのオチ。あれには本当にマジ参った。あれで最低の映画だったのが救われた、完全にポイントアップした衝撃の驚きのラストは必見。