10.個人的に、飲み会中の様子の写真を撮ることが好きだ。
深酒の翌日、記憶がぶっ飛んだ二日酔いの中で、デジタルカメラのメモリーに入っていた覚えのない画像を目の当たりにして、愕然すること多数。
今作のエンドロールのネタばらしには、自分自身の二日酔い遍歴に対しての苦笑いが止まらなかった。
第三弾まで製作された人気コメディシリーズの一作目をようやく鑑賞。
身につまされる”苦笑い”も含めて、酒飲みにとっては色々な意味で楽しめる映画だったとは思う。
ただ、僕は男だけれど、普通の日本人として、普通に結婚式を行った者としては、あまりに馬鹿すぎる男どもの愚行に対して、笑えはするが、それ以上に呆れ、憤怒を禁じ得なかった。
結果的にオールオッケーになるからこそコメディ映画なのは百も承知だが、結婚式前日にあそこまでの愚行を繰り広げられては、待っているパートーナーがあまりに可愛そうに思えて仕方なかった。
そういう、米国産コメディ映画を観る上では相応しくない倫理観が先行してしまったことが、今ひとつこの映画に乗りきれなかった要因だと思う。
おそらく別のタイミングで観ればもっと単純に楽しめただろうし、今後シリーズ作を観たならば、彼らに対する愛着が深まることは明らかだとも思える。
結局は、あまりに現実離れの強烈二日酔いを押し通しただけ展開なので、ストーリー的な面白みは意外とない。
でも、ヘザー・グラハムの唐突な授乳シーンはちょっとラッキー。