1.《ネタバレ》 原作は当然未読。
ストーリーの進行を追っていけば、それほど飽きることはない。
しかし、前作での見所であったミカエルとリスベットの絡みがほとんどないので、前作に比べると何かが物足りなく感じられる。
また、事件の追及方法も極めてシンプルであり、天才ハッカーという設定の割には驚くべき手法が用いられるわけではなく、この点に関しては面白みには欠ける。
さらに、肝心のオチや黒幕ザラの正体にもビッグサプライズもなければ、派手な展開が待ち受けているわけではない(壮絶さはあるが)。
全体的に、たんたんとした展開は飽きるほどではないが、やや冗長にも感じられた。
2件の殺人事件や少女売春事件もなんとなく有耶無耶に置き去りとされてしまっており、“核”がボヤけている事件を注視するのはやや疲れてしまった。
ただ、複雑そうにみえるストーリーだが、非常にシンプルかつオーソドックスな作りの上に、字幕等でキャラクター説明をしているので、ストーリーを追うことに困ることもない初心者向けの作りとなっている。
第三章の法廷篇にどのように繋がっていくのか、ハリウッドでどのように味付けされるのかは楽しみだ。
ハリウッドでは本作と同じように製作されることはなく、もっと手の込んだものとなるだろう。
それにしても“火と戯れる女”とはどういう意味だろうか。
“銃弾を受けても死なない女”“バイクに乗る女”“土と戯れる女”の間違いではないか。